我が家は、建造後230年は経っているという先祖代々から住み継がれた古民家です。江戸の文化文政時代(1803年~1830年頃)に建造された庄屋の家を、8代前のご先祖様が庄屋の株を買って移住してきたのがわが一族の始まりと言われています。その間170年もの間、建造当時の姿を変えることなく、大切に守られてきました。
我が家は、風水的にも一族が繁栄すると言われている四神相応と呼ばれる素晴らしい環境に建てられているので、今なお当時の風格を保つことができているように思います。
四神相応(しじんそうおう)とは・・・
風水における素晴らしい環境条件の地のこと。四神相応の地とは、後ろに高い山や建物(玄武)、前方に海や川などの水域が配置(朱雀)し、左右に丘や小高い山(青龍・白虎)に囲まれた形状の土地のことをいう。このような土地に住むと、一族は長く繁栄するといわれています。
そのせいもあり、家を住み継ぐことを先祖代々みんなが大切にしてきました。いわば、我が家は一族にとってバトンのようなものだと思っています。
自分たちの家だけど、自分たちのものじゃない、そんな気がしています。右から左に、ご先祖様から次の世代へ繋いでいきたい。決して、自分たちの代で失うことがないように大切に守っていきたい・・・と思っています。
それほど、一族みんなに愛されている古民家ですが、今までブログの中でもお話してきたように現代の暮らしに合わなくて、住みづらいところもあります。デメリットも確かに多いです。ですが、環境や建築的にはたくさんの魅力やメリットがあるので、私達家族はこの家が大好きです。
- いつも聞こえてくる虫やカエルの声、鳥のさえずり
- 風が吹く音や木々が揺れる音に癒される
- 四季折々表情を変えて、目を楽しませてくれる庭
- 縁側を通して室内に入ってくる風のここちよさ
- 夏の日射や雨風から守ってくれる深い軒先
- 三和土(たたき)の土間に広がる小屋組のダイナミックさ
- 繊細な格子の建具の美しさ
- 土壁の持つぬくもりと調湿機
- 黒光りした松の床板など
現代住宅には得ようと思っても得られないたくさんの魅力がここにはあります。だからこそ、欠点があっても、なおこの家を大切にしていこうと思っています。
今後も古民家暮らし・田舎暮らしについて、情報発信していきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。最後までお読み頂きありがとうございました!
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