コロナの影響で、にわかに脚光を浴び始めた地方でのリモート生活。自然の中で五感を感じながら、ネットを活用した仕事や古民家を活用した仕事をする人が増えてきました。
田舎にある古民家は、部屋数も多いので、色々なビジネスを始めることができます。古民家に暮らしながら、自宅を活用した魅力的なビジネスをご紹介したいと思います。将来的に地方の古民家に現在住んでいる人、これから暮らしたいという方の参考になりましたら幸いです!
こんにちは!古民家暮らしナビゲーターのイサタケです。当ブログにお越し頂き、ありがとうございます!はじめてお越しの方は、はじめての方へをお読み下さい。
見出しこちらです。
古民家活用ビジネス5選その1:宿経営
我が家離れをリノベーションして、一組一棟貸しの古民家宿を私が始めたのは、2018年11月1日のことです。始めた当初は、簡易宿泊所の規制が厳しく、飲食が提供できなかったので、1年ほど集客することができませんでした。
知り合いが県庁に勤めていたこともあり、愛媛県が推進する農林漁家民宿の認可を頂いてから、飲食が提供できるようになりました。世界で展開している有名宿泊サイトに登録掲載したところ、都会や海外から旅行者の予約が入るようになり、2019年には愛媛県でもトップクラスの高評価9.7の宿になりました。
宿経営は、色々やることも多く大変なので、うちの宿では月に3~4組の予約しか受けていませんでした。自宅で宿泊所経営すると、自分や家族のスケジュールと合わせながら、無理のない経営も可能で、経費も最小限しかかからず、黒字も見込めます。
都会や海外からのお客様は、【田舎での古民家暮らしを体験したい】という思いが強く、体験することに価値を求めているので、その思いを組んで心からのおもてなしをすると、満足感を得て頂き、高評価を頂けます。
日頃、私達が当たり前と思うような普通の田んぼやあぜ道も、都会や海外からのお客様には【経験したことない素敵な風景】と思って頂けます。古民家宿経営は、使っていない部屋を有効利用できますので、家の維持管理にもつながります。
ただし、開業にあたっては、程度により、浴室やトイレなどを整備するなどリノベーション工事が必要になる場合もありますので、初期投資はかかるものと思った方がいいです。
先にご紹介した愛媛県が推進する農林漁家民宿では、営業日の制限はありますが、熱心に取り組むと収益もかなり出ますので、総合的に鑑みて、おすすめのビジネスです。
経営に関する疑問 | 説明 |
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開業費はかかるか? | ・リノベーションが不要なら、備品購入費のみ ・リノベーション工事が必要なら数百万単位が必要 ・水回りの整備は必須 |
必要な行政への認可等は? | ・都道府県知事の許可 ・消防法の届出 |
ネット集客は可能か? | ・SNS活用 ・AirbnbやBooking.comに掲載すると海外旅行者の集客可 |
1人経営は可能か? | ・可能 ・忙しくなったら、スタッフを増やせばよい |
利益率は高いか? | ・開業に経費はかかるものの、収益はかなり見込める |
おすすめ度 | ★★★★★ |
おすすめの理由 | ・家の維持管理ができる ・海外旅行者との交流ができて楽しい ・英会話の勉強になる ・自分のスケジュールに合わせての運営が可能 |
古民家活用ビジネス5選その2:サロン経営
2020年4月以降、コロナ感染拡大防止のため古民家宿は自粛休業したため、収入がなくなり、融資の返済に困るようになりました。もともと健康に関心あった私は、自宅で健康サロンを始めることにしました。
脊椎を正す医療管理機器を母が6年前から持っていたことと、足を使った足圧セラピー技術を取得したことが、健康サロン開設の大きな理由です。自宅の使ってない部屋で始めたので開業費もかからず、オープンできました。
足圧セラピーは、技術習得と認可を受けなければなりませんが、自宅をサロンにしているので、予約の入った時だけ施術することができます。テナントを借りると営業時間中ずっと拘束されますが、自宅だと家事と他の仕事と並行して行うことができるので、無駄な時間や労力も必要ありません。
サロンを始めてから3カ月は、友人達にモニターで来てもらい、格安キャンペーンで施術したので、口コミが広がり、集客できるようになりました。商圏も狭い地域限定サロンは、口コミで認知されるのが一番広がりやすいです。今後はLINE公式アカウントを使って、戦略的に集客する予定です。
サロンを始める場合、テナントを借りてしまうと固定費がかかり、お客様の満足度よりも、サロンの売上アップに気持ちが向きがちです。古民家の雰囲気の中でのんびりお客様に寄り添った施術ができ、お客様の満足度も上がりやすいです。
手技や化粧品、機械器具などによって、身体・肌・心をケアする業種(ボディ・ハンド・フットケアなどの美容業、脱毛、エステティック、アロマ、ダイエットなど)が自宅でサロン経営できます。
もともとサロンに勤めていて、すでに技術を習得されている方が独立開業したい場合、自宅は最小限のリノベーション工事費と備品購入費しかかからず、開業費用も少な目です。
同業他社との差別化できる古民家サロンは、宿と同様熱心に取り組むと、かなり収益もあがり、おすすめなビジネスです。
経営に関する疑問 | 説明 |
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開業費はかかるか? | ・リノベーションが不要なら、備品購入のみ ・美容室などは水回りの整備も必須 |
行政などの認可等は必要か? | ・保健所への届け出 |
ネット集客は可能か? | ・SNS活用 ・口コミサイト活用 |
1人経営は可能か? | ・可能 ・忙しくなったら、スタッフを増やせばよい |
利益率は高いか? | ・開業費も少な目で、収益はかなり見込める |
おすすめ度 | ★★★★★ |
おすすめの理由 | ・空いた部屋を活用できる ・地域の人との交流ができて楽しい ・自分のスケジュールに合わせての運営が可能 ・家事育児介護と並行してできる |
古民家活用ビジネス5選その3:士業
自宅の1室を使って、士業をすることもできます。士業とは、建築士・中小企業診断士 ・社会保険労務士 ・弁護士 ・司法書士 ・行政書士 ・土地家屋調査士 ・税理士 ・公認会計士など、世に言う専門資格を持つ業種のことです。
我が家は、離れに付随した長屋門の一室で夫が設計事務所を経営しています。リビングから20mほどの距離にあるので、気持ちも切り替えられるし、来客があっても家族には影響が及びません。
門に付随しているので、門番の役割も兼ね備えており、来客もすぐ分かります。忙しい時は夜遅くや土日も休まず仕事ができ、パーソナルスペースとして集中できます。
水回りは不要なので、リノベーション工事費もさほどかかっていません。通勤時間ほぼゼロ、交通費ゼロ、外食費ゼロの古民家事務所。天井の小屋組みも表しになっているので、雰囲気のいい中で仕事も集中でき、お客様からも好評を頂いております。
士業のようにオフィスだけだったら、部屋数が多い古民家に向いていますよね。レンタルスペースとして、Wifi環境を整え、パーティションで仕切れば、複数の人に貸し出してもいいかもしれません。
その場合は、トイレやミニキッチンは必要となりますので、リノベーション工事が必要となり、開業費がかかります。水回りの設備費はそれ自体が高額なので、工務店から見積もりを取って検討した方がいいです。
士業は、古民家とは相性のいいビジネスで、経費もかからず、かなりおすすめです。
経営に関する疑問 | 説明 |
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開業費はかかるか? | ・リノベーション工事は多少必要だが、水回り工事は不要 ・備品購入は必須 |
行政などの認可等は必要か? | ・都道府県知事の届出 |
ネット集客は可能か? | ・SNS活用 ・口コミサイト活用 |
1人経営は可能か? | ・可能 ・忙しくなったら、スタッフを増やせばよい |
利益率は高いか? | ・収益は見込める ・集客できるかが鍵 |
おすすめ度 | ★★★★★ |
おすすめの理由 | ・固定費が不要 ・利益率が高い ・地域の人との交流ができる ・自分のスケジュールに合わせて仕事ができる |
古民家活用ビジネス5選その4:WEBクリエーター業
健康サロンで予約が入らない時は、基本的に夫と一緒の設計事務所内でパソコン作業しています。サイトやチラシ作成をしたり、ZOOMで打ち合わせやコンサルをしたり、パワーポイントで資料を作成したりしています。
8年以上ネットスキルを勉強してきた実績を活かしたWEBクリエーター業は、リモートワークには向いていて、地方の古民家は最適な環境です。ネットで仕事ができる人は、どこに住んでいても仕事ができるので、むしろ都会にいるより、地方の自然豊かなところで気分よく作業できるのが最高です!
一方、集客できるかがポイントですが、SNS等でもリアルでもできるだけたくさんの人と交流して、オンラインオフラインで仕事が受注できるように、自分のビジネスをアピールしておくといいです。
ただし、サイト作成などは時間もかかり、数多くこなせないので、収益率は高いとは言えません。外注するなど工夫が必要となります。サイト作成が好きな人には、収益率が低くめでも楽しい仕事ですね。
コロナ禍により、オンラインで仕事することが当たり前になりましたので、東京一極集中がなくなりつつあります。地方回帰の考えが、日本全国に広がり、地方が盛り上がっていくことを願っています。
経営に関する疑問 | 説明 |
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開業費はかかるか? | ・パソコン関連費のみ |
行政などの認可等は必要か? | ・なし |
ネット集客は可能か? | ・SNS活用 ・人脈活用 |
1人経営は可能か? | ・可能 |
利益率は高いか? | ・集客できるかが鍵 ・労働時間が長くなり、数多くは受注できず ・利益率は高くない |
おすすめ度 | ★★★★ |
おすすめの理由 | ・固定費が不要 ・楽しい ・自分のスケジュールに合わせて仕事ができる ・どこにいてもパソコンさえあればできる |
古民家活用ビジネス5選その5:セミナー・イベント業
古民家の特性でもある、建具を外してフレキシブル(臨機応変)に部屋の大きさを調整できることで、自宅がセミナーやイベント会場として使えます。自分が主催してもいいし、場所貸しもできますよね。
暖かくなってきたら、建具を開け放して、内部でもない外部でもない空間でセミナーやイベントが開催できますので、コロナ禍でも密にならずに安心です。
過去に、セミナーや演奏会を開催したことがありますが、気持のいい空間でのイベントに、お客様からも好評を頂くことができました。無機質なビルの会議室よりも、雰囲気がいいので、より気持ちよく視聴できると思います。
また、音楽ライブや展示会なども、古民家で開催すると、作品の素晴らしさと相まって、相乗効果も高まります。古民家に住んでいる方はぜひチャレンジして頂きたいと思います。
ただ、地方の場合、参加者は車で来るので、広い駐車場を確保するのがちょっと大変です。我が家の場合は、1軒家で家の周りに10台以上駐車するスペースがあり、さらに近くの空き地を借りることができたので、何とか凌ぐことができました。駐車場を整備するスタッフも必要になります。
また、参加者が座るためのパイプ椅子の確保も必要となります。セミナーやイベントを開く広さがあっても、プロジェクターやスクリーン・マイク・駐車場・椅子・スタッフの確保をどうするのか、悩ましいです。
費用はかかりますが、プロジェクター・スクリーン・マイク・椅子などは1泊2日でレンタルもできます。土日開催にして、近所の公共施設の駐車場を借りるなど交渉してもいいですね。
地域活性化のためにセミナー・イベントを開催していくなら、地域の方や行政に協力してもらえる可能性もありますので、日頃から情報発信したり、ご近所の方とは交流しておいた方がいいと思います。賛同してくれる人も現れると思います。
経営に関する疑問 | 説明 |
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開業費はかかるか? | ・不要 ・ノートパソコン、プロジェクター、スクリーン、マイクなどの確保。レンタルでも可能 ・駐車場の確保が課題 |
行政などの認可等は必要か? | ・なし |
ネット集客は可能か? | ・SNS活用 ・人脈活用 |
1人経営は可能か? | ・可能 |
利益率は高いか? | ・集客できるかが鍵 ・採算が合わないようなら無理して開催しなくてもいい ・他業との兼業可能 |
おすすめ度 | ★★★ |
おすすめの理由 | ・地域活性化につながる ・おうちを活用できる ・楽しい ・手間がかかる割に利益率は低い |
古民家活用ビジネスを成功させる秘訣はネットスキル
今までご紹介した仕事全てにおいて、集客するにはネットスキルが必要です。地方の田舎は人口が少ないので、口コミや紹介を待っていても、なかなか集客できません。
8年前、私は夫の設計事務所のホームページを作成したくて、オンライン起業塾に入りました。オンラインなので、仕事や家事が終わった夜に勉強できるのが魅力でした。塾では、ホームページの作り方はもちろん、SNSでの集客方法・アフィリエイト・ZOOM・ペライチ作成などネットスキル全般を学習することができました。
現在、その起業塾は2021年2月から『オンラインコミュニティ』として生まれ変わり、共に学び、教え、教わり、楽しみ、応援しあい、成長していく場となりました。月額会費も高額ではなく、お小遣い程度で参加できるようになりました。
お小遣い程度で参加できるといっても、今までのコンテンツの蓄積があり、ネット関連の動画やPDFは膨大にあり、全て学び放題です。塾の中には、その分野でスペシャリストのサポーターもおられるので、メールで質問すると、24時間以内に回答してもらえます。
コミュニティの中には、クロウズドのSNSがあり、塾生同士の交流もできます。アウトプットする場もあります。
私は、様々なネットスキルを習得することで、古民家で暮らしながら、自分のやりたいことで仕事をして生活できるようになりました。また、夫の設計事務所の集客の助けにもなっています。古民家活用ビジネスを成功させる秘訣はネットスキルと言っても過言ではありません。
地方で暮らしながら、古民家活用してビジネスする場合は、できるだけネットスキルを習得することをおすすめします。
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彩塾オンラインコミュニティ
以上、古民家を活用した魅力的なビジネスを5つご紹介しました。実際、こちらでご紹介したビジネスは全て我が家で行っていることです。イベントやセミナーは、頻繁にはできませんが、将来的にはレンタルスペースの特化サイトに登録していこうかと検討もしています。
古民家は、今から造ろうと思っても造れない年月を感じる佇まいが魅力です。本物の木材や職人の技巧など、手間暇かけて造られた日本の伝統建築を後世に遺していけるよう、古民家の活用を色々考えていきたいです。
次回も続編として、工夫が必要だけど魅力的なビジネス5選!をご紹介したいと思います。最後まで読んで頂き有難うございました。
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