古民家の画像を見ると、広い縁側があって、外部とは障子で仕切られていますよね。知らない人が見ると、日中や夜間のセキュリティ対策はどうなってるのか?泥棒が侵入しやすくてヤバすぎるのではないか?不審者が入ってきそうで怖い!と思う人もいるかと思います。
田舎にある古民家のセキュリティ対策や防犯事情をご紹介します。
こんにちは!古民家暮らしナビゲーターのイサタケです。当ブログにお越し頂き、ありがとうございます!はじめてお越しの方は、はじめての方へをお読み下さい。
生まれながらにして、築200年超古民家で暮らしている私なので、古民家のいいところも悪いところも身にしみてわかっています。
現在、私達家族は、古民家の一部を和モダンにリノベーションした下屋部分に暮らしています。おかげで、自然に囲まれた古民家の魅力を日々感じながら、不便のない快適な生活を送っています。
古民家に暮らしたい人の参考になれば幸いです。
古民家暮らしは怖い?:古民家に鍵やセコムみたいなセキュリティシステムはあるのか?
古民家は冒頭の画像のように、昼間は基本オープンな状態です。 我が家は生け垣や土塀もないので、道路から自由に出入りすることもできますし、 障子の建具は鍵もかかっていません。 誰でも入ることができるような造りになっています。(ヘッダーの画像を参照)
なぜかと言うと、古民家は夏向きに造られた家だからです。吉田兼好の著書『徒然草』の中でも、『家つくりやうは、夏をむねとすべし。』とあります。
昔から高温多湿の日本では、風通しのいい家を造ることが第一でした。火で暖は取れますが、電気のない時代には、夏に簾をかけたり、着物の生地を薄くしたり、打ち水をするなどしか手立てはありません。夏に涼をとることが至難の業だったのです。
夜は、夕方に雨戸を閉めるので、盗難などの防犯対策や防災対策は安心です。雨戸はとても頑丈で、ガラスのように簡単に割れることはありません。
我が家は、セコムのようなセキュリティシステムも設置していません。都会や人口の多い街に家があるわけでもないし、家の周りに人通りがあるわけでもありません。田んぼの中の一軒家で、隣に家が一軒あるだけです。
古民家暮らしは怖い?:今まで一度も泥棒に入られたことがない理由とは?
我が家は、先祖代々一族が200年近く暮らしてきました。今まで一度も泥棒に入られたことないのが自慢です。縁側が開放的で、通気性のいい夏向きの家なので、鍵もかかっていません。いくらでも泥棒に入られそうなのに、なぜ一度も被害がないのでしょうか?
理由は、我が家が集落の人々の目に触れやすい場所にあるからです。 我が家は、緩やかな坂の上の一軒家で、周りの田んぼで作業している人やご近所の家から、とても目立つところに建っています。 外部のお客様が来ていたら、近所の人たちは何気なく見ています。そのため、不審な人や怪しい車が来たら、すぐ分かります。
田舎では、家がまばらに点在しているため、非日常なことが起こると、とても目立ちやすいです。これが、防犯につながっている理由です。都会の密集した団地や街中の方が、不審者が紛れて分かりにくく、セキュリティ対策していても盗難や犯罪が起こりやすいのかもしれません。
古民家暮らしは怖い?:泥棒対策|侵入されやすい家の特徴とは?
田舎の家は敷地も広く、都会より大きい家が多いです。大抵はどこも開けっ放しですが、家の中に人がいるのかいないのか、どこにいるのか分かりにくいです。ステレオタイプではない間取りも盗難しにくい理由なのかもしれません!
では、泥棒に入りやすい特徴とはどういう家でしょうか?
外から見えにくい家
高い塀や向こう側が見えないような生け垣は、泥棒の隠れ場所になるそうです。家の中が外から見えにくいと、格好のターゲットになりやすいので、庭木の植え込みなど位置や高さに配慮した方がいいそうです。
囲いのあるバルコニーの家
2階以上の家では、囲いがあってバルコニー内部が見えないのも、泥棒がしゃがんだりできるので隠れ場所になりやすいです。プライバシーを考えすぎる囲いのあるバルコニーは、防犯対策には逆効果になります。
暗く人目につきにくい家
泥棒は光と音を嫌うため、玄関ポーチや門のところが暗かったり、人目につきにくい暗がりの家や隣家との間に死角ができるような家は、泥棒が好んで侵入しやすいそうです。
心配な場合は、夜間に感知して点灯するセンサーライトや監視カメラを設置したり、歩くと音がする防犯砂利を庭にしいたり、番犬を飼ったりして、光や音で対策することをおすすめします。
上記のことから、我が家は泥棒がめちゃくちゃ侵入しにくく、好まない家のようです。今まで盗難に遭ったことがないのはそのためです。とはいえ、油断しないで、常に警戒心を持って対処していきたいと思います。
田舎はのんびりしていて、とても穏やかです。集落みんなの目が光っているからこそ、防犯対策になっています。田舎の古民家暮らしおすすめですよ!最後までお読み頂きありがとうございました。
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