古民家あるあるデメリット10本|築200年超古民家我が家の場合

古民家デメリット

古民家に住みたいな~憧れるな~と思っている人も多いと思います。でも、いざ住んでみると、現代生活に合わなくて、すごく住みづらかったり、汚なかったり、怖かったり・・・デメリットが多すぎて、都会暮らしに戻る人もいると聞きます。


そんな方のためにも、古民家のデメリットをあらかじめ知っておいて、色々下準備をしておくことをおすすめします。


デメリットである古民家の欠点を払しょくするリノベーション工事をして、快適に雰囲気よく暮らすことができれば、古民家の魅力をさらに感じることができるようになります。


こんにちは!古民家暮らしナビゲーターのイサタケです。当ブログにお越し頂き、ありがとうございます!はじめてお越しの方は、はじめての方へをお読み下さい。


今回の記事が、将来的に古民家に暮らしたい人の参考になれば幸いです。
目次は次の通りです。

古民家あるあるデメリット:家の中が薄暗い


古民家は軒が深いので、日射が家の奥まで入りにくいです。我が家の場合は、外部に面している部屋は明るいのですが、外部に面してない窓のない行灯(あんどん)部屋という納戸のような部屋が2部屋あり、光が入らないので昼間でも薄暗いです。


そんな暗い部屋は、服や着物の着替え部屋として昔から使われてきました。現在、1部屋は土間に近いところにあるので、健康サロンとして使っていますが、外部に面してないため、エアコン設置ができず、夏は蒸し暑いです。

古民家あるあるデメリット:風が強い日はガラス戸や雨戸がガタピシうるさい


古民家は築年数がかなり経っているので、建具の材も沿ったりしてすき間がけっこうあります。サッシのような気密性もないので、強風が吹くと、ガラスや雨戸の揺れる音がけっこうします。そういう音がするのも、古民家ならではと思った方がいいです。


ガラス戸は、手作りのガラスがはめ込まれて、今となっては希少価値となりました。我が家のガラス戸は結霜ガラスというアンティークガラスが多く採用されています。


結霜ガラスは、動物の皮革などから採れる膠(にかわ)という強力な糊で加工した板ガラスの表面に塗って、膠が乾燥固形化して縮むことで、ガラス表面に霜のような模様を作り出しています。

古民家あるあるデメリット:強風の翌日は、天井から黒いホコリがいっぱい落ちている


強風が吹くと、家が揺れて、天井板のスキマから茅葺きのカヤの切れ端や長い間積もり積もったホコリが落ちてきます。汚いものではないのですが、掃除が面倒くさいです。


でも、カヤの切れ端から思いを馳せると・・・匂いから200年以上昔の暮らしをイメージしてみたり、懐かしい原風景的な気持ちが湧きあがります。

古民家あるあるデメリット:冬寒い!家の中なのに氷点下に近い日がひと冬に3日ほどある


さすがに東北や北陸ほどではないのですが、大寒の時期に朝起きて洗面所の寒暖計を見ると、家の中で、氷点下に近い気温が3日ほどあり、びっくりすることがあります。


古民家は夏向きに造られて、築200年以上経っているので、床や壁に断熱材も入っておらず、開口部は広く気密性もないので、冬の寒さが身にしみます。


その変わり、夏はエアコンも不要で快適に過ごすことができます。我が家の居住スペースは現代生活に沿うようリノベーションしているので、冬も比較的暖かく過ごすことができます。

古民家あるあるデメリット:春になると外は温かいのに家の中は真冬並み


3月や4月になると、春の暖かさで外は気持ちがいいのに、家の中はしんしんと寒い時があります。我が家の場合、軒が茅葺屋根の厚みで2m近くあり、天井空間も広いので、日射が1階まで届きません。


また、リノベーションしていない母屋は、開口部は障子で面積も広く、通気がいい代わりに断熱性はありません。


古民家では体感として、寒い時期の方が長いように思います。

古民家あるあるデメリット:炬燵が長い間必要(11月~6月 約8か月間)


古民家での冬の寒さはかなり厳しいので、寒さネタが多いです。


最近は、こたつを使用しないご家庭も多いようですが、我が家ではこたつは10月末から11月初めに使い始め、6月の入梅頃まで8か月ほど使用しています。『お宅は東北か北陸にあるんですか?』と言われそうですが、古民家では寒い期間の方が圧倒的に長いように思います。


リノベーションしている居住スペースでも、暖めてない部屋はかなり寒いので、エアコンもストーブもなく、火で暖を取っていた時代では、体感として、どれくらい寒かったのでしょうか?昔の人は偉かったと思います。

古民家あるあるデメリット:建具が全て引き戸だからプライバシーが保てない


昔の古民家では、大家族が1軒家に住んでいたこともあり、葬式・結婚式・寄合などのイベントごとは全て家の中で行っていました。大空間のスペースを作るため、複数の部屋を仕切っている建具を全て取り払うことができます。


部屋を一つに固定した目的のためだけでなく、多目的に使用することができるのも日本家屋の特徴です。古民家の建具は上部の鴨居と下部の敷居のレールの溝を滑らせる引き戸になっているので、プライバシーは保てないという欠点があります。


古民家建築の専門家である主人によると、プライバシーを保つ必要があるのは、夫婦の寝室のみで、子供部屋などはむしろ通路部屋でもいいそうです。夫婦の寝室は、家の奥に設置する場合が多いそうです。


プライバシーを重視した弊害が、現代社会では噴出しています。家は家族でワイワイ集まって楽しく過ごすことが大事ですね。

古民家あるあるデメリット:1年に1回シロアリが大量発生する


我が家では、土間の上に広がる梁などの小屋組みにシロアリの巣があるようで、毎年5月になったらシロアリが大量発生する日があります。


そんな時には、開口部を開け放って放置しておけば、1時間ほどでシロアリが飛んで、いなくなったりしますが、玄関の戸にぶつかって、大量に落ちていることもあります。


シロアリは、古民家など木造住宅の天敵ですが、小屋組が高い位置にあり、駆除が難しい状況です。

古民家あるあるデメリット:虫とは常に共生


古民家は、現代住宅のようにサッシではなく、気密性がないので、建具にすき間ができ、そこから虫が屋内に入ってくることも日常茶飯事です。


虫を敵対して、遠ざけるというよりも、古民家で共生するという考えの方がストレスがないかもしれません。とはいえ、ムカデは刺されると痛いし、中にはショック状態になる人もいるので、見つけたら必ず駆除しています。


クモは害虫を食べてくれる益虫なので、放置しています。居住スペース部分は現代住宅にリノベーションしているので、虫の出没はそこまで頻繁ではありません。


私は子供の頃から慣れているので、虫は平気です。虫がダメな人は、自然が多い田舎や古民家には住めないと思います。

古民家あるあるデメリット:庭掃除や草刈りがとにかく大変


田舎にある古民家は、土地が安い分、敷地面積も広い場合が多いです。庭木もあり、剪定や庭掃除の管理がかなり大変です。


暖かくなると、雑草が生えてきて、2か月に1回は庭掃除しないととても見苦しくなります。我が家の庭掃除をすると、主人と2人でも5~6時間はかかるので、かなり大変です。


掃除をすると、気持ちも晴れ晴れして、さわやかな気持ちになりますが、綺麗なのは2週間ほどしか続きません。いつも雑草と戦っている気がします。  


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いかがでしたか?こんなにデメリットがある古民家によく住んでられるね!と思う人もいるかもしれません。


私は、大学進学で東京に行き、17年間都会で暮らした経験があります。だからこそ、古民家暮らし・田舎暮らしの良さを身に染みて感じています。


今日紹介したデメリットをしのぐ魅力やメリットが古民家にはありますので、次回古民家あるあるメリット編も楽しみにして下さい!

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